ストーブ

7月も6日目。
関東は梅雨明けをしたそうだけどなんとなく嬉しくないな〜
夏生まれなのに夏はすぐにばてるので苦手、、、

最近は少し落ち着いて学校も休まず行っている。よし、よし、って確かめながら毎日進む。

最近源ちゃん(星野さんね)の歌をよく聴いているのだけど、はっとした曲があった。
セカンドアルバム『エピソード』11曲目「ストーブ」


ストーブという言葉が歌の出だしにもあるから、私はずっと季節は冬なのねーと思って、そのあとの歌詞をちゃんと聞いてなかった。
先日源ちゃんの歌詞ってどんなこと書いてあったっけとゆっくり歌詞を読む機会があって、その時に初めて気づいたのだけど、この曲人が亡くなったことを歌ってる。
ストーブっていうのは暖をとるそれではなく亡くなった人を荼毘に臥すための炉のことだった。
人が亡くなってっていう歌は例えばミスチルの「いつでも微笑みを」とか、フジファブリックの「黒服の人」とかあるけど、火葬のことまで歌ってる歌って滅多に聴かない(というか私はこの曲が初めてだった)し、とても歌にしにくいテーマだと思う。

父親の火葬は私にとってすごくショックな出来事だった。火葬に立ち会ったのも初めてだった。
あとに残った骨の白さっていうのはすごく記憶に残っていてその「骨」の印象が鮮烈すぎて今も夢に見てすごくいやな気持になるほど。
ほとんどの人が決していい思い出を持っていないであろうテーマを歌にするのはとても難しいことだと思う。
棺の小窓を閉めて、お酒を飲んで、ストーブが消えたころにその固く閉じた扉をあけてかけらを拾う、その一連の具体的な流れは火葬とわかるように書いてあるのに、哀しさだけ伝わってくることは決してない。

私にとって「いつでも微笑みを」は少し明るすぎるし、「黒服の人」は暗すぎる。
そう思って父親のことがあった後、2曲とも今まで聴いてこなかった。
「ストーブ」の歌詞をちゃんと読んで、どうして上の2曲はなんとなく自分にとってだめなのか考えたら、2曲とも具体性に欠けているからだと思った*1
「ストーブ」には、私の経験した火葬という具体的な部分がちゃんと書いてあって、悲しい思い出なんだけどそれをあったことと認識してその先のことを考えられるから聴けるんだと思う。

長く続く日々の 景色が変わるよ
見えぬ明日 足がすくみ うつむけば
見覚えある気配が 手を引くよ

こういう言葉が曲中にあって、源ちゃんのやさしさがうかがえる。
絶望のなかにも煙になってしまったその人の気配を感じられるだけで、少しは前に進めそうな気持になるものだよね。

星野さんまた休養に入るそうだけど、病気が父親が他界する原因になったものと同じということもあって他人事に思えなくて、本当に心配しているししっかり療養して戻ってきてほしいです。

星野源 ストーブ 歌詞 - 歌ネット

*1:2曲はそれぞれ近所の人・後者はたぶん作者の友人?が亡くなった設定のようで、お葬式や火葬についての具体的な歌詞はない