MUSIC そのに


そういえばステッカーはダイちゃんのファルフィッサでした!




6.wedding song
志村日記で自信ありげに書いていたあの曲。
式で新郎新婦を泣かせたぜ!みたいなことを書いてた気が。
マネージャーさんはずっとフジをみてきた人だけに嬉しさもひとしおだっただろうなあ。
志村さんの歌う100%しあわせな歌が聴けるなんて。
ストレートな歌詞といい、「立派な人と結ばれた…」からの志村さんの歌い方といい、かわいらしくて微笑ましい。



7.会いに
加藤さんの歌詞とソウくんのボーカル。
加藤さんの選んだ言葉に、志村さんのことが無意識のうちに思い起こされます。
ソウくんのボーカルはとっても爽やか。
志村さんの声は聞こえないけど、フジファブリックらしさが他の曲に負けないくらい強い。
サイトジャックのフジQの映像観て、17日は気が付かなかったけどソウくんの弾いてるギターって志村さんの?と思った。
ソウくん、ボーカルをとるって、かなりプレッシャーだったと思います
そして志村さんの地元で「君のいる所に会いに行くよ」「あの日の風景思い出させてくれた」って歌ったのって、なんか、偶然じゃないよね。
「コンパス指さない地図なんだけど 迷ったりしないよ」
強く言い切ってる。新しいフジファブリックの決意みたいだ。



8.パンチドランカー
ちょっと苦手なタイプかも、と最初は思った。
MonsterとかAll rightとかMerry-Go-Roundとかもなぜか最初怖くて苦手だったけど(もう平気。というか好き。)、レベルアップしてる!と思った。
ライブで志村さんが目を大きく開いてまっすぐ前だけ見て歌ってる姿が目に浮かんだ。
「夕べの気持ち…」がぞわぞわします。淡々と歌ってるのに内でめらめら燃える熱が今にも爆発しそう。
曲の展開がめまぐるしいし暴れまくってるし、目から鱗の女の子続出だろうなー
上で挙げた3曲みたいにライブで盛り上がりそうだなーとかそんなことを考えてちょっと寂しくなったり。
トシちゃんの叩くドラムをイメージして作ったそうで、流石トシちゃん。パワフルなドラムがかっこいいです。
聴いてるうちにすーっと入ってきて、本当に3分で虜。



9.Mirror
イントロからもう異世界。ソウくんワールドのはじまりはじまり。
歌い出し、一瞬志村さんかと思った。
ゆらゆらと漂って妖しい歌詞とボーカル。
ボーカルとユニゾンする楽器の音(マンドリン?)とが摩訶不思議な雰囲気を引き立てる。
向こうが見えそうで見えない、ヴェールがかっているような、
濃い霧が辺りを薄暗くしているような感じ。神秘的。
ライナーノーツにもあったけど本当に「鏡の中に吸い込まれていきそう」。
鏡ということで歌詞カードの文字が反転されているところがとっても粋。
シタール(実際はシンセの音らしいけど)って、パッションフルーツのPVの影のところでソウくんが持ってるやつ!
フジファブリックの創り出す音楽の振れ幅の大きさに驚くと同時にこれほどにないくらい感動するし賞賛したくなる。



10.眠れぬ夜
この曲もダイちゃんのピアノがきれい。
フジの曲にストリングスが入るというのはあまり想像したことがなかったし、実際どんなふうになるのかいまいち想像がつかなかった。
でもダイちゃんアレンジのストリングスは、お互いに邪魔をし合わないというかうまく混ざり合って志村さんの歌を、フジの演奏を、すごく素敵に引き立てていてアルバムのラストを飾るのにぴったりだと思った。
ずっと前にこんなに良い曲ができてたのになんで出さなかったんだろう
こんなことになる前に聴きたかった
志村さんがいるうちに、新曲ですって歌って欲しかった
「もういいだろうと 意味は無くとも 君の声を聞きたくなる」






このアルバムが移籍第1弾ということもあるからかもしれないけど、音を聴いてみても「MUSIC」の最初の歌詞にあるように「心機一転」がぴったり。
「MUSIC」がこのアルバムの一番最初っていいなあ。
いつも思うけど、この歌うにゃうにゃっぽい、というのがフジファブリックにはない。
どんなタイプの曲でも、やっぱりフジファブリックだ!と思う。


ああこのアルバムを聴けて本当によかったな、
本当によかった。今すごくしあわせ。生きていてよかったと大袈裟じゃなく本当に思います。
初めてアルバムを通して聴いたときは志村さんの歌があまりにもデモすぎて悲しくなったけど、今はそんなの気にならない。
ちょっと調子外れなところとか。そんなのご愛嬌。
あれから7ヶ月が経つけど、そんなことを感じさせない。
志村さん生きてる。今までにないほど生き生きしてる。生命力に満ちあふれている。
聴けば聴くほど、曲が好きになる。なんて良い歌だろうと目をつむって大きく息を吸い込む。
志村さんのことが、フジファブリックのことが、今まで想ってた以上にずっとずっと好きになる。


夕べのスペシャを見ていて、ダイちゃんの「(12月24日の出来事について)どうしたらいいかわからないファンも多いと思うから、僕らが先頭を切らなければいけない」とか、
ソウくんの「こう聴いてほしい、というのは聞き手の色んな気持ちがあると思うからない」とか、
ただただ加藤さんの表情だったり少し言葉につまる様子だったりそういうものから言葉にならないものが伝わってきた。
それは私には想像がつかないほどの喪失感であり、創りあげなければという強い気持ちであり、できた作品をたくさんの人に聴いてもらいたいという気持ちであるのだろうと思います。もっと他にもいろいろ。
ほんとうに、こんなに色鮮やかで生き生きした作品を創ってくれたことにただただ感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうありがとう!とフジファブリックにいいたい!
そしてやっぱり私はフジファブリックが大好きですと言いたい!
志村さんのことはやっぱりさみしいし、これからのことを想像することはちょっぴり怖いけど、
そういうことも全部ひっくるめて、私はずっとフジのファンでいたいしずっと追いかけていたい。
出会えてよかったありがとう!