7月17日のこと そのいち

17日のセットリストでプレイリストを作って、それを聴きながら。
それがひとまわりしたら次は民生さんを聴いて。またセットリストの順に聴いて。
そんなこんなで打ち出していたら、たいしたことはなにひとつ書けていないのに結局今日一日画面とにらめっこ。
見事に一日中だった…。
忘れたくない。忘れない!忘れてなんかやるものか!!!!
かなり脱線したりしてますが、よろしければどうぞー!






席はEブロックの3桁でした。
席に着くと、センターからは外れるけど、端っこすぎでもないところ。
私は背が小さいので、どっちみち見えないのは覚悟だったけど。
歌が聴こえればいいや!という感じ。
でも実際は私の前の列にいた方がほとんど座っていて、よく見えたのでよかったです。
(具合悪かったのかもしれない…大丈夫だったかな。)


開演時間まで、スクリーンに「ダイちゃんの物販紹介コーナー」(ダイちゃんが、グッズを全部身につけたりショッピングバッグに詰めたり、かわいかった!)や「フジ街ック天国」や(ナレーターさん本物!)、メンバーVS富士急の乗り物の映像が流れていて面白かったです。
加藤さんが戦慄迷宮のくじを引いたので、冷静な加藤さんの悲鳴が聞けるかなーとドキドキしてたけど全然なかった!!!
残念だったけどもう逆に笑いました。


そういえば、出囃子でかかっていた色んな曲、誰の曲だったんだろう?
ビートルズの香りがするようなしないような。
すごく好みだったので気になります。


SEはDVDで観た富士五湖のライブのように、「大地賛頌」が流れました。


奥田民生「桜の季節」


イベントの幕開けは民生さんの「桜の季節」。
曲の終わりまで、魂がこもっているようでした。
民生さんの歌みたいだった。
一瞬、民生さんと志村さんが少しだけ被ってみえた。
志村さんもそこで一緒にギターをかき鳴らしているみたいな。
志村さんは富士急で民生さんを観て音楽を始めて、民生さんと同じ事務所の後輩になって。
その大先輩が、大きな舞台で自分の歌を歌ってるなんて。
すごいな、改めて。
感動しました。
今でも思い出すと鳥肌が立つよ。うまく言えなくて悔しい。
志村さんもじっと見てたはずです。


安部コウセイ「虹」「モノノケハカランダ」

民生さんがステージから去って、次のアーティストまでの間というか、その時間は主にダイちゃんが話してました。
ゆるーい感じを醸し出しつつ。
そうしている間に準備が整って、次は安部コウセイさん。
「週末雨上がって 街が生まれかわってく」
開演前に曇ったりもしたけど、17日の晴れ模様にはぴったりでした。梅雨明けだったから。
2番で、加藤さんのベースが1番と違って下がっていくところがあるんだけど(曲の1:45あたり!←)、そこが好きで。
聴き入りました。
「もうモノノケ ノケノケ! 」
モノノケハカランダ、力強い歌声に、みんな手を挙げて会場の温度も上昇。
この2曲の流れはすごかったな〜


ハナレグミ「ダンス2000」「ルーティーン」

「ダンス2000」のイントロの加藤さんのベースが心地よい。
少しためる独特の歌い方。
「ルーティーン」が特に印象に残ってます。
ファンキーでありながらしっとり聴かせる、永積さんの歌がとても響きました。
やさしくて、あたたかくて、切なくて。
見事にはまってた。ぴったりの選曲。
「折れちゃいそうな心だけど 君からもらった心がある」「寂しいよ そんなこと 誰にでも言えないよ」
原曲同様、いったん音がなくなってからまた永積さんが歌いだして。
その、音がなくなるところで拍手が入ったのがちょっと残念だったけど。
伸びやかな声がどこまでも伸びていって、思わず涙が伝いました。


クボケンジ 「バウムクーヘン」「赤黄色の金木犀


バウムクーヘン」は、イントロの心臓の鼓動みたいな音を半年前から妙に意識してしまって。
歌詞を噛みしめながら歌うクボさんを見ているのが辛かったです。
志村さんが気を許していたクボさん。クボさんが気を許していた志村さん。
年末のブログを読んで、心配してました。
メンバー以外で一番近いと志村さんが言ってた。
精神的にも空間的にも本当に近かったよね。
2曲とも、歌詞にぴったり寄り添うような感じでクボさんによく似合っていたと思う。
「志村は、僕の一番の親友でした。親友です。」
というようなことを。言い直したので、ぎゅうっとなりました。
金木犀を歌うクボさんの顔が、歌声が、今もずっと頭を離れない。


斉藤和義 「地平線を越えて」「笑ってサヨナラ」


総くんの持ち替えたギターであれあれ!と思い、チューニングしてちょこっと出した音で、地平線だー!!!と思いました。
やっぱりね。
手帳のほうにはせっちゃんなんて書いてしまいましたが(笑)、斉藤さんすごかったです、本当に。
総くんとのギターバトル。かっこよくてドキドキしました。
ちょっと意外な選曲だったけど思いのほか似合ってた!!
「笑ってサヨナラ」は、4月に富士吉田に一人旅をしたときに電車の待ち時間にリピートして聴いていて、その時のことを思い出しました。富士吉田駅のホームから、線路の続いていく方に富士急が見えて。
17日、やってくれるかなーって考えていたので嬉しかった。
斉藤さんが、「なんでこんなへんな曲なの? みんな止めなかったの?」と言っていて会場のファンも笑って。
総くんが「止めても聞かない(笑)」と。


ハヤシ 「TAIFU」「B.O.I.P.」


一緒に行った例の彼も私もポリ大好きです。
向かう電車の中で、ハヤシさんつなぎなのかなあ、バイザー着用なのかなあ、…絶対浮くね!と話してました。
ハヤシさん登場早々「トイス!!!」を連発。もちろんそれに答えて「トイス!!!」叫びましたよ〜
そしてハヤシさんは本当につなぎにバイザー!さすがです。
そしてフジファブリックもドラムのトシちゃんもしっかりバイザー着用。笑
総くんはカヨさんのですって!
「TAIFU」は、「虹色 赤色 黒色 白!」のところ、志村さんは歌わないで会場のみんなに歌わせたりしていたから、そんなことをふと思い出したりしました。
「B.O.I.P.」は、ハヤシさんに歌って欲しい!曲の構成(フェードアウト、フェードイン)的に歌うだろう!と根拠のない自信があって。
歌いましたね〜
フェードアウトして、メンバーみんなに「トイス!」と言わせて。笑
加藤さんの「トイス!」が声が裏返ってるみたいでかわいかった。
それからフェードイン。ポリでやっても違和感なさそうだなあと一瞬思った。
大いに盛り上がりました!


藤井フミヤ 「タイムマシン」「若者のすべて


UFOを呼びましょうか?だっけ、見えそうですね、だっけ。
そんなようなことを言ったので、銀河!と思ったらダイちゃんのしっとりした鍵盤で「タイムマシン」が始まったので、ちょっとあれれという感じでした。
まあ、それは置いておいて!
それにしても、本当に歌が上手な方です。
「タイムマシン」聴き入ってしまった。「大きな声で歌えば届くかと 出来るだけ歌うんだ」
志村さんに届いていますように。届いているよね。
若者のすべて」選曲がとっても意外だった。
みんなで歌いました。


氣志團 「ダンス2000」「茜色の夕日」

10分ほど休憩が入り、コーラが飲みたくなってその隙に私は飲み物を買いに走りました。
慌てて飛び出したから、買って席に戻ろうとしたけどどこだかわからなくなってほんとに泣きそうになりました。情けない!
頑張って探して無事席に戻れたから良かったけど。
準備が整うと、フジファブリックの姿はなく氣志團のみのステージ。
2回目の「ダンス2000」。永積さんのも良かったけど、またこちらも違う味があって良かったです。
「ダンス2000」は、氣志團の四つ打ちの曲を志村さんが聴いて、「四つ打ち(ディスコって言ってたっけ)いっすね!」みたいなことを言って作ってきたそうな。
「あんなに気の晴れない四つ打ちはない!」って言って会場のみんなも笑ってた。言われてみれば確かに!笑
「てっぺんまでいきそうで……いかない(笑)、そういうあいつの性格が出てる」
片寄さんのブログでも志村さんの乗り気の時の「そうっすね!」「いいっすね!」とそうじゃないときの「そうっすねぇ…」の違いが書いてあるのを読んでいたから、なんだか面白くなってしまった。目を輝かせてる顔とか、遠い目をして腕組みをしている志村さんが目に浮かんでくるんだよね。
口癖みんなに把握されてるなあ!笑
同じバイト先で志村さんにタイムカードを押してもらってたとか、下ネタにくいついてきそうでこないとか、そんな話がおかしくておかしくて、会場はもう大爆笑の渦でした。
「東京、音楽、ロックンロール」でも志村さんが話してた、氣志團と出会ったロサンゼルスクラブの話は有名だけど、改めて本人から聞くとね、ふふふってなります。
志村さん、恥ずかしかったんじゃないかな(笑)。
「茜色の夕日」はもう、ぼろぼろ泣いてしまった。


和田唱 「Strawberry Shortcakes」「陽炎」

和田さんは志村さんのことを「シムシム」と呼んでて。
この間ツイッターで「下村さんに用があって、電話かけたけどなかなか出ないから画面をちらっと見たらシムシムだった」みたいなツイートを見て。
そうか、いないのかって実感させられるよね。志村さんに近かった人たちは私なんかよりずっと。
そんなことを思いつつ。でも和田さんはそんなそぶりは見せず、「シムシムは富士山のてっぺんにいる。」と。
「Strawberry Shortcakes」大好きな曲!準備万端万端!
左利きー?(最後音が上がる)ってところとか、初めて聴いたときにぞわぞわっとしたのを思い出した!
転調がすごいなーと思いながらゆらゆら聴いてました。
「陽炎」は、特別だと言ってました。
「あの町並み 思い出したときになぜだか浮かんだ」
17日の朝、歩いた“あの町並み”歌を聴いていると残像が胸を締め付けました。
和田さん、とっても素敵だった。


真心ブラザーズ「TEENAGER」


真心さんの前に加トークのコーナーが!!!
加藤さんはハヤシさんの時の「トイス!」しか言ってなかったらしく(笑)、会場爆笑。
加とっちです!と言って「???」となりましたが、あれですね!Wコロン!(遅)
ダイちゃんが、「そうですね〜お題は富士山で!」と言って、割とすぐに加藤さんが「整いました!」と。
加藤さん「富士山とかけまして好きな女の子の部屋と解きます」
ダイちゃん「その心は」
加藤さん「登頂(盗聴)したいのもやまやまです」
おおーーー!!!と沸く会場。
でも盗聴なんですね(笑)
あらためて、かわいい女の子を見つけるとついていっちゃう志村さんとか、盗聴したくなっちゃう加藤さんとか…(笑)
そうこうしている間に、待ちきれなくなって真心ブラザーズが登場。
2人とも大好きだという「TEENAGER」
しっかり手拍子もしました。お腹はコーラでいっぱい♪で志村さんはお腹ぽんぽんしてたんだっけ。
問題です問題です、のコールも楽しかった〜!
AC/DC聴きたくなる!聴こう!


真心ブラザーズスカパラホーンズ 「線香花火」


TEENAGERが終わるとスカパラホーンズが出て来ました!
ホーンが加わると、バンドサウンドに更に彩りが。
かっこよかった!
「富士急に行こうかー」とか、「富士山の見える富士急へー!」とか、替え歌でみんな沸いて盛り上がりました。嬉しかったなあ〜。
サビの「悲しくったってさー!」が、じーんときました。
夏は簡単には終わらないのさ!!!


スカパラホーンズ 「SurferKing」


こちらは歌なしインストでした。
歌なくても、メンバーがちゃんとコーラス入れてて(入れてたように思ったけど違うかな?)、
ふふふふー!という感じでした。
サビがふふふふーだけってすごいよね。サビが駆け足の「銀河」もすごいよね。
夏って感じだった。スカパラさん凄し。


PUFFY 「DOKIDOKI」「ByeBye」


PUFFYが登場!
わー!!!姉さーん!!!!という感じ。
関係ないけど、最近PUFFYは私の地元にライブで来てたんです。
亜美さんの地元は私の地元です。笑
その会場で私も中学校の時音楽会で合唱の伴奏弾いたりしたなー。
あんまり言うとばれる!
話を戻して、ここまでひとアーティストにつき2曲というのがわかってたので、これはあの2曲が来るなと。
志村さんが楽曲提供した「DOKIDOKI」と「ByeBye」。
「東京、音楽、ロックンロール」でもそのことについて触れてたっけ。
亜美由美さんに志村さんが失礼なことを言ったみたいなことを思い出した!
2曲とも、聴いたら「フジだな、これ!」ってなる。大好きで聴きたかったので嬉しい。
「本家が出てきちゃったら負けるに決まってるんだから、セルフカバーは禁止!」と言ってました。
可愛くて素敵な先輩だね。


片寄明人 「花」「サボテンレコード」

大好きな「花」を演奏してくれました。
片寄さんはレコーディングの時に実際に使ったギターとハープを持ってきました。と。
ブログを読んでたから、とても身近に(勝手に)感じました。
ハープの音が夕焼け空に響いて切なかった。ほろっと。
3月に山梨日日新聞のコラムで志村さんの歌う様々な「花」について取り上げられていた(前の記事です)のを読んでから、この曲を聴くと色々なことを考えてしまいます。
「サボテンレコード」も素敵だったなあ。
片寄さんは、四季盤と1st「フジファブリック」のプロデューサーということで、選曲もその時期のものから、という感じだったのでしょうか。


吉井和哉 「マリアとアマゾネス」「Anthem」


マリアとアマゾネス!リズムに乗って跳ねました。
吉井さん、さすがっす!と志村さんの声が聞こえてきそうだった。
曲がとても似合ってました。
「Anthem」は、『CHRONICLE』の中でも特に好きな曲。(挙げたらきりがないけど!)
加藤さんのベースで曲が始まり、ドラムが力強く打たれて、壮大な前奏でもそのリズムはしっかりと鳴っている。
普段おとなしそうな彼だけど、バンドメンバーとして、加藤さんはみんなをしっかり支えていたんだろうなと思います。
音楽と人」のインタビューでも思ったよ。
このAnthemが始まって歌う前、吉井さんが「三日月!」と空を指さして。
みんな一斉に空を見上げていました。ほんとだー!三日月!
「三日月さんが逆さになってしまった」だもんね。すごい!
「鳴り響け 君の街まで 闇を裂くこのアンセムが」
鳴り響いてるよ、と思った。ちゃんと響いている!
「このメロディを君に捧ぐ このメロディを君に捧ぐ」
空を仰いで、富士山をじっと見据えて、本当に志村さんへメロディを捧げていました。


くるり 「SunnyMorning」「銀河」


11月に中野サンプラザくるりのライブをみました。
その2ヶ月後にまさか志村さんとのお別れを中野にしに行くなんて、夢にも思わなかったな、などと思い出したり。
そんなくるりが「SunnyMorning」を!
もう暗くなってたけど、よかったです。加藤さんがギターを弾いていた!
はいー快晴!!!が気持ちよかったな。
楽しくて楽しくて仕方なかった。
岸田さんが、フジファブリックは日本で一番輝いているバンドだ、と。
私もそう思う!!とすごく思いました。
同じバンドをやってる者として、羨ましい。と言ってはりました。(言ってみたかっただけ)
「銀河」最後の最後まで、大盛り上がり。
歌って踊って跳ねて!
うっかりあのへんてこりんな踊りを踊りそうになりました。あぶないあぶない。
あーなーたーと逃避行!
かっこよかった。こんなへんてこな曲を作ってくれてありがとう!


ENCORE


フジファブリック 「会いに」


「MUSIC」の先行配信?が色々あったみたいですが、何もダウンロードしていない私。
一緒に行った人もとっていないらしかった。
断片じゃなくアルバムの流れで聴きたかったり、そのものをリリースまでの楽しみにしておきたかったり。
まあ似たような理由で。
結局いつもネトネトで流れるとやっぱり聴いちゃってたりしてたけど(笑)。
新曲やるんだろうな、総くん歌うんだろうな、とは思ってました。
そしてやっぱり総くんがボーカルを。
思っていたよりもずっとまっすぐで伸びやかな歌声でした。
すごくよかったと思います。
でもちょっと涙がにじんだ。
3人だ。

奥田民生 「茜色の夕日」


一番最初に一曲しかやらなかったのは、こういうことだったのか…と思った。
志村さんの原点。
「最後イヤなんですけど…」という前置きが民生さんっぽいなあと思いました。
CDJで民生さんが声を詰まらせて歌ったという「茜色の夕日」。
見事に歌い上げていました。
イベントが決まったとき、民生さんに嬉しそうに話していたという志村さん。
色んなことを思い返して涙が溢れて溢れて仕方なかったです。



演奏が終わり、メンバーが丁寧にお辞儀をして、舞台袖へ。





若者のすべて」をBGMに、スクリーンにゲストアーティスト紹介の写真が映される。
志村さんとゲストの写真とか、フジファブリックの写真とか。
映し終わって、曲も終わると右手に打ち上げ花火が。
打ち上げ花火がにじみました。
「最後の花火に今年もなったな 何年経っても思い出してしまうな」
何年経ってもきっと17日のことを思い出します。