徳島産

Awa Come(初回生産限定盤)(DVD付)

チャットモンチーのミニアルバム。
DVDはまだ見てないけどCDかなりリピートしてます。
聴けば聴くほど、いい曲たちだなあと思う。
えっちゃん、あっこちゃん、くみこんの地元愛はすごいね。
ざっと感想とか。思ったこととか。

1 ここだけの話
「いまから歌うこと ここだけの話にしておいてね」
えっちゃんの軽やかな歌い出しがかわいい。
いっぺん聴くと、頭から離れなくてずっと口ずさんでる気がする。
リズムが曲の中でくるくると変わるところが愛嬌たっぷり。
チャットの曲は歌詞が先でメロディが後という割に珍しい方法(そうでもないのかな?)が多いせいか、不思議なというか個性的なメロディラインが多い気がします。
この曲が歌詞が先にできたかどうかはわからないけど。
前の日記にも書いたけど、このPVがすごくすきです。

2 キャラメルプリン
1曲目でほっとして、2曲目では「ここだけの話」とはまたちょっと違うチャットの一面が見られる曲。
わたしのイメージでは、「どなる、でんわ、どしゃぶり」と似た部類に入るのかな。
音が太くはっきりしてる。
歌詞のイメージが映画の場面みたいに、はっきり浮かんでくる。

3 青春の一番札所
「伸びた学食のうどん」「あの店のおばちゃん」「すだち酒」「鳴門の海」地元徳島のことを歌っている曲。
徳島弁が歌詞に残っていたり、サビがイントネーションを意識した(のかどうかはわからないけどそんな気がした!)音の上がり下がりになっていたりして、地元感を出してる感じ。
生まれ育った土地に対しての気持ちのいい爽やかな感謝。
すばらしいことだなと思うし、ありがとうの気持ちを思っていても口にしたり形にするのはなかなかできないことだと思います。
「また、近いうちに」で故郷のことを「昔よりも好きになれた」って歌っていて、昔は早く飛び出したいって思っていたところ(だったかはわかりませんが)のことを、今は懐かしく感じて愛しく思えるところがいいなあと思う。
良いことも悪いことも好きな人も嫌いな人もあっただろうけど、全部ひっくるめて「皆々様、乾杯!」できてしまうところが素敵。
私も大人になって、どこか遠いところにお嫁にいったりしたらそう思うのかな。思えるようになったら乾杯!

初回盤だったのですだちくんステッカーがついていたんだけど、結構前のチャットダイアリーでえっちゃんがすだちくんの笑顔を真似してたのを思い出しました。この笑顔を真似するのは難易度高いよね…!

4 雲走る
歌い始めは割とゆっくりで、サビでテンポが速くなる。
サビのメロディが印象的。
歌詞が切なくて、寂しくなるのであんまり書かないことにする。

5 あいかわらず
「サンキュってそれだけかよ 意地悪だよな相変わらず」
「ただ会いたくなったから それだけだよ
心の中でつぶやいてみても君はずっと友達だもの
あいかわらずの関係でへらへら笑って いつもの調子さ」
くみこんの歌詞。チャットは3人とも歌詞を書くけど、みんな素敵な歌詞を書くよね。
歌詞を追いながら聴いたらちょっと笑ってしまった。なんだか去年の私と岸田くんみたいだ。
学校で渡せば済むことなのに「CD返す(貸す)から会えない?」みたいなのをよくやりました。
だいぶ仲良しになっちゃってるから、「ただ会いたくなったから それだけだよ」なんて言えないんだよねー
会うからってかわいい洋服を着ていっても、気づくかなって髪を切っても、全く気づかない(気づいてないのか言わないだけなのか謎だけど)のとか、そんなんばっかり。
この歌詞の彼は幼なじみとかなのかな。きっとシャイなんだろうなあ。
そんな彼にやきもきして遂に言っちゃうんだね。ふふふ、同じだーっ
夏の夜の涼しい風に「Tシャツの裾なびいていた」感じが曲に出ていて、夏の空気を思い出す。
ストリングスが、良ーい感じに曲を引き立ててます。

6 セカンドプレゼント
「悪魔の陰口 まぎれもない事実 望んでないないない 知りたくもない 私の知らないあなたのこと」
歌詞とメロディーのバランスが好みで聴いていて気持ちが良いです。
ベースがわりとシンプルなんだけど曲の雰囲気にあっていて、ドラムも弾んでいるみたい。
それにしても、チャットモンチーは3人のセンスがひとつの生き物みたいだなあといつものように思う。
3つの楽器のアレンジが中心にどっしりあって、奇抜な印象で一見不安定なように見えるのに実はバランスばっちり。みたいな感じ。
聴いてるとジュディマリっぽいなーと思ったのは私だけかなー
えっちゃんの歌い方もこころなしかYUKIさんっぽい?
でもチャットらしい一曲。聴いてると元気になる。

7 My Sugar View
最初のベースのぽつんぽつんとした音が、寒い冬の朝の白くなる息みたい。
歌詞でも冬だってわかるけど、曲もなんとなく冬っぽい。
「ふたりで見た夏の月は 今じゃ手も届かないほど高く」
冬になると夏が恋しくなるみたいに、寒くなってくると色々想ってしまうな。

8 また、近いうちに
えっちゃんのアコギ弾き語り。
「青春の一番札所」のありがとう!と乾杯!に続いて、また近いうちに帰るよ!というメッセージ。
アルバム「告白」の「LOVE is SOUP」にも阿波踊りの音が最後のほうにちょこっと入ってたけど、きっとその頃から故郷のこととかを何か形にしたかったんじゃないかなーと思います。形にできてよかったね!
この曲は、徳島と家族に向けて歌っているのかな。
さっぱりといい締めくくり。

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今までのアルバムとはちょっと違う、でもしっかりチャットクオリティー。
アレンジも必要最低限というかシンプルでちょうどいい。
多すぎるわけでもなく、足りないわけでもなく。そのバランス感覚の良さが流石チャットモンチーだなあと思う。
チャットモンチーすごいよ!
肩の力を抜いて聴けるけど、そればっかりじゃない。
耳鳴りの頃とそれ以前のような雰囲気の曲があったり、色々なことを振り返った今の音があったり、聞きやすいと思います。
8曲ってところもきっとミソ!
チャットモンチーって名前だけなら…って人、「シャングリラ」とか「風吹けば恋」とかは知ってるけど、詳しく知らないって人にも是非おすすめしたいです。
このアルバムを聴いて、チャットモンチーが生まれた徳島に行ってみたくなりました。
聴いたらきっと行きたくなるよー。
きっとあったかいところなんだろうなあ。
このミニアルバムを出したことが、きっとチャットモンチーの新たな推進力*1になるのでしょう!

*1:♪らったったー　by「推進力」/チャットモンチー