Y氏の夕方


朝早く寝ぼけ眼でパジャマのままベランダに出て、まだ夢の中なんじゃないかってくらい綺麗な朝焼けを見たり、沈んでいく夕日を見たり、自分の真上に上ったちょっと頼りない月を見たり、そんなふとした時になんとも言えない気持ちになることが最近多々ある
冬眠しているカメが昼間に、ひっくり返した植木鉢の中から少し顔を出したり、初めましての猫を見かけたりするたびにちょっと嬉しくなるみたいな、それと同じくらいの、ほんとうに大したことない大きさの何かに押しつぶされそうで怖くなることがある
「今」の重みがあるようでないようでなんともやりづらい
体調は一時期とは比べものにならないくらい良好で、学校にも毎朝遅刻せずに通っているし勉強もちゃんとしてるし、友達ともうまくいっているしこれはいったいなんなのだろう冬眠(若干乗り遅れてるけど)できるものなら四の五の言わずさっさと冬眠してしまうのに!